2017年7月の九州北部豪雨から間もなく5年。被災地で災害ボランティアの活動を続けてきた福岡県大野城市のNPO法人「日本九援隊」は12日から、コロナ禍で停滞していた活動を本格的に再開させる。取り組むのは被害からの復旧と同時に、次なる大雨への「備え」だ。
九援隊が活動に入るのは、朝倉市の比良松地区。17年の豪雨で川が氾濫(はんらん)し、道路が冠水、土砂や流木は住宅に流れこんだ。九援隊は豪雨の直後からこの地域に入り、がれきの撤去など支援を続けてきた。
だが20年以降は新型コロナウイルスの感染拡大で、活動は何度も中断。5年間で生活再建のための復旧が進む一方、住民だけでは手が回らない水路などは今も、特に上流域で土砂がたまったままの所が少なくない。
比良松地区では、果樹園近く…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル